「サワディシンチャオ(旧:東南アジア10か国料理店)」公式ブログ

2021年1月まで存在していた飲食店。店は閉店しましたが事業は引き続き継続します。

タグ:その他文化活動

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先日の定休日のお昼の時間帯に、以前から気になっていたお店にランチを食べに行きました。こちらはスリランカ料理店で、本格的なスリランカの味が味わえるお店が徒歩圏内にあります。
私たちは仕事柄、東南アジア系の料理の店だといろいろチェックも入って楽しむことができないこともあるのですが、南アジアのインド文化圏の中にあるこちらの料理ですとそのような「気負い」もなく楽しむことができました。

ところで、実際に食べてみてある事を感じたのです。
それは「料理そのものの味は違えど、インドネシアのジャワ島やミャンマーで食べた現地の料理の片鱗のようなもの」です。

私たちも含め、この地域に精通していない人間だと、ついつい 
南アジアの料理=インド=カレー という構図ができていて
インドを始めパキスタンもバングラディシュもネパールも同じような料理
と思いがちですが、一つ一つ見ると微妙に料理が違います。

※ 今でもタイ料理とベトナム料理とインドネシア料理を混同する人が
  ごくたまに来られますが、恐らくそのようなものなのでしょう。
  (あるていど地域で一括り、そうそうロンドンの回転寿司屋で
   キムチと点心も寿司と一緒に回っていたのを思い出します)

このあたりは似て非なるもの、インドと言う国自体も北と南とでは
食文化が違うと言いますから、専門家レベルではなくとも
ある程度知っておくと、何かと便利です。

ただあまり原理主義的に考えると、明確に分けたくなってしまい、前後関係を
排除しかねない問題もあって、実際以前私たちもそのようなことはありました。
でも今ではもちろん違うけど、陸続きですから微妙に「類似点」を見出しながらそれぞれの国の料理の文化を確認していこうという姿勢に変わっています。

そうすると見えてくるものがあって、例えば香港で「通」の人と地元で人気の
潮州料理のお店で食べると、そこにはタイ料理の片鱗のようなものが
見え隠れするのがわかって、実際にそのあたりからタイをはじめとする
東南アジア各地に多くの人が「移民」として移住したという記録がありますから、
多分「その際に食文化もついて来たのかな」とそのあたりが頷けるのです。

そして、今回もスリランカ料理にという所で、例えばセイロン島と
東南アジアのマレー半島とか島々に「移民」という歴史的な記録は確認
できていませんが、少なくとも古代から中世や大航海時代などにかけて
このあたりは航路(海のシルクロード)もあったので、
人の往来は多くあったのは事実のようです。
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地図を見ると解りやすく、実は結構近いのですね。
スリランカのセイロン島とインドネシアのスマトラ島など直線距離なら、同じ「南アジアインド圏の北インド」やバングラディシュあたりと比べても近いのがわかります。

ただ、これらの国(南アジアインド文化圏)は実際には訪問したことがないので、シンガポールなどの東南アジア圏のインド人街しか知らないのですが、料理だけでなく位置関係や歴史などをある程度見ていくと、同じ料理でもちょっと違った見方ができるものです。
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               (撮影:吉田一廣)

こちらは、10月4日以降の新しい体制になってから着用する予定の
ユニフォームですが、このように単なる「料理」の提供だけでなくその背景的な視点から東南アジア10カ国の「食文化の情報」を隠し味として料理を提供していければ、と考えております。

飲食店、つまり外食産業と言うものは本来的には、自分たちで料理を作らなくても金を出せば食事をとることができるという業界で、おいしい料理を出せばそれでよいわけではありますが、私たちのような弱小超個人店が生き残るためにはそれだけでは
厳しいと考えています。

ましては東南アジア料理と言う「コア」な料理。
昨日のタイフェスなどの影響でかつてより、存在を知られ市民権を得つつある料理とはいえ、まだまだ未知の領域が残る国々の料理。私たちは15年間ほぼ毎年のようにそれらの国に渡航して現地の料理だけでなく文化的なものも学びそしてノウハウを取得していました。
ですからその料理について「文化的」な側面からお客さんに提供して
それを隠し味に料理を楽しんでもらおうと日々やっているわけですが、
今回の休日はその「文化的」なものを体現できるような日になりました。

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こちらの地図はパキスタン。
下のイスラマバードと言うのはパキスタンの首都ですが、その上の矢印の地域
「フンザ地区」に滞在して写真を撮り続けた写真家の方が、先週来店されて
グリーンカレーを召し上がられました。その時にギャラリーをやっています
ということで紹介をうけて、それを見に行こうとなったのです。

この地図は散歩から戻って調べたのですが、
この場所、インドのカシミール地方やアフガニスタン、
さらに中国シルクロードの地域に囲まれた秘境中の秘境。
あまりこの地域に疎い私たちはこの場所に外国人が入境
できることすら知りませんでしたので、それだけでも驚きです。

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場所は、本町通りの少し上にあるところ。
余談ですが、すぐ近くに「愛日会館」という、選挙の投票所があります。
そのくらい近い場所です。

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カメラメーカー「フジフィルム」の施設内にあるギャラリーです。

そして、そのまま中に入りました。

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写真そのものはもちろん不可ですが、ギャラリー内の雰囲気なら撮影OK
と言う事で撮らせていただきました。桃とかアーモンドとかいろんな花が
咲いている写真が並んでいます。

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パキスタンとはいえ、核を保有し、インドと対立しているイスラムの国と言う印象は
そこにはなく、どちらかと言えばシルクロードやその上の中央アジアを
思わせる人たちの雰囲気がありました。聞けばここは独立した小さな国(藩)
のようなところだったので、文化も独特のものがあるのでしょう。

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説明書きを見ました。説明書きを見ておくのとそうでないのとでは
やはり写真に対する見方が変わってきます。「ただ花がきれい」、「そこのいる人の生活感が良い」本来写真を拝見するだけならばそれだけでもよいのかもしれませんが、そこの背景のような文化的な要素が入るとさらに楽しめる。私たちの店も提供する料理にそのようなアクセントは決死で無駄ではないと感じた瞬間でもあります。

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ギャラリーにおられました。写真家の清水久美子さんと
HPのアドレスも貼っておきます。

アマゾンで写真集も売られているそうですよ。

そのあたり、他にも文化的なところが並んでいて、
陶器の専門店(こちらも陶芸家の即売会をしていた)
とかハンドメイドで木の小物や棚のようなものを作られている
職人さんの工房もあって、見学しながら文化的な
物を感じるひと時を得ました。

そして、このまま東方向に、ビジネスマン街の本町エリアを東に
御堂筋と堺筋を越えて到着したのがこちら。

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サロン喫茶「フレイムハウス」さん。こちらの方も随分前から
当店によく顔を出してくださるお客様のお店ですが、ただそれだけではないのです。

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「サロン喫茶」とあります。最近はやりの「カフェ」とは違う喫茶店の
王道な雰囲気があるお店。料理の提供だけでなく文化的な教室も
積極的に行われていて。ウクレレの教室がこの日行われるのだそうです。

実は2014年ごろに店とは別に喫茶店の運営を半年ほどした経験がありますので
喫茶店の事はいろいろ調べたものです。かつての喫茶店とは芸術家やアーティストが
集まるようなサロンだったそうで、それを21世紀に実現されているお店。

今回ようやく来ることができました。


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軽く食事をしました。ドリンクは定番のコーヒーと暑いのでビール。
そしてこちらあいがけになっていますが、黒い方はカレーで
ちょっと赤い方は名物のハヤシライス。

元々早矢仕さんと言う人が考案したというハヤシライス(それ自体は数ある説の一つ)その料理自体に喫茶店の文化とあわさったような歴史を感じますが、
そこに、ピリ辛とか電気と言うような辛さの段階を加えたメニューもあって、
今回は「ピリ辛」をいただきましたが、味のうまさに絡みのアクセントによって
さらにそれが増しているような気がしました。

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最後に記念撮影です。こちらにHPがありますので
リンクを貼っておきます。

この後もしばらく散歩をしました。

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こちらは、薬の街「道修町」を歩いている時に見つけた物です。
薬用で使われている素材の中には東南アジアでは定番のものもあります。

気が付けば川を渡り、梅田エリアまで来てしまいました。

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大阪駅前第三ビルの地下一階のお店です。
庶民的な居酒屋さんが多数存在するこのビルの中でもここは
特に人気の店でにぎわっていました。

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ホッピーもありましたので、それもいただきました。
ちなみにこれは、缶詰(こちらの名物)です。
あと、面白いところでは、チキンラーメンと言うメニューもありました。

ずいぶんお酒をいただいたところで帰路につきます。

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中の島です。日々熱くなりましたので私たちが移動したのが夕方4時以降
でした。つまりちょうどサラリーマンの仕事が終わる時間帯と重なった時に
このあたりを歩き、そして大衆居酒屋に入りました。

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朝までとはいかなくても、通勤帰りの厳しい雰囲気の会社員の方々
そして、一部の方はリラックスを求めて居酒屋で飲んでいる。
別にごく普通の風景ですが、時折トイレに行き同じように用を足している
人たちを見ると、「同じような格好をしているけど恐らく微妙に
仕事の内容が違うのだろう」などと想像しました。

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ということで、中の島に架かる橋の青白いネオンを見ながら
私たちも「明日から頑張らねば」と思いつつ帰りました。

今月も、第二土曜日は、御堂筋をわたったところで
徒歩5分以内にある難波神社のマルシェの日。開店前に顔を出して来ました。

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快晴とも言える青空。マルシェ日和です


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こちらのパン屋さんは、空庭さんがらみで、コラボをしたところです。
ベトナムサンドイッチ「バインミー」用のパンは現地でも小麦のバゲット
を使いますが、ここはグルテンフリーを意識して「米粉のバゲット」を
提案して開発していただいたものです。


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角田農園さん。若い人のパワーを感じます。

実は今回はいつものマルシェとはちょっと違う楽しみがありました。
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それは、こちら「酵素風呂」というもので、暖かい「おがくず」に足を
10分間つけて血行とかそういうものをよくしようとするものです。
500円で楽しめましたが、なるほど「足湯」のような感じで温まりましたし、
また、終わってからしばらく足が軽くなった爽快感を味わうことができました。

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そして、最後はやはり岬町の「やさいの里」さんですね。
名物ともいえるサトイモのシーズンとなりました。大量のサトイモを
購入したことは言うまでもありません。

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サトイモ君

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