「サワディシンチャオ(旧:東南アジア10か国料理店)」公式ブログ

2021年1月まで存在していた飲食店。店は閉店しましたが事業は引き続き継続します。

カテゴリ: 思うこと

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大阪なんばにあるインドネシアの食材屋さん「サラーム」さん。
最近移転されたので、今でのことも含めて紹介しています。
こちらの姉妹ブログにて、詳細の記事を書いています。
どうぞご覧下さい。

いつもご覧いただきありがとうございます。
昨年10月からの新体制特に夜の「コース料理」のみ
という対応について、ずいぶんとご理解くださる方が増えてまいりました。

ここで改めて、その事について客観的に記事をまとめました。
その内容は、姉妹ブログのこちらに記載しましたので、お時間あればご覧いただければと思います。

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昨夜のコース料理のお客さんで、
来られた方のお連れさんが私たちが想像していた人(女性)ではなく(男性)
のお客様でした。特にその事での問題が全くなかったのですが、
その時に思ったのは、ご予約のお客さんの事を予約の時点で
もっと把握した方がスムーズでかつ相手の方にもやさしいのではと
考えたのです。

つまり、
どういう年齢層・性別(人数が多ければ男女比率や年齢層比率)などの
ご予約グループの情報を事前に把握し、ご希望の料理や苦手なもの、
それから1品の量が多いのが良いのか少なめが良いのかなど
様々な情報をインプットした上で、私たちが過去の経験などを参考に
最適な料理をアウトプットする。

その状況に適した「オーダーメイドコース」
お店として本格的にやっていこうと思ったのです。

実は、今までもしていました。
ところがアピールの仕方が下手なのか、なかなか伝わらなかったようです。
夜営業は一人の定食利用の方以外は前日までの予約制のコース料理のみ
の対応なので、それも十分可能です。

オーダーメイドコースの東南アジア10カ国料理店
「サワディシンチャオ」

もう少しアピールする必要ありそうです。

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ちなみに、その時のお客さんは当店の料理を大変気に入ってくださり、
「これだけ美味しいのなら、東南アジア以外の国の料理も美味しいだろうから
作ってほしい」と言われました。
さすがに、東南アジアの店なので、即答できるものではありませんが、
全く作れないとかそういう事ははないので、そういうご要望がもしありましたら
別途、ゆっくりと相談させていただきたいと思います。








     
 
        
 









今日、こちらのニュースで今年の漢字「北」が発表され、月初めには「流行語大賞」と言うのが発表されるなど、例年12月になると一年の出来事を締めくくりますがもし当店でそういうものがあると思えば、先日届いた「本」のタイトルかなと思います。


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まさしく、こちらです。この「香害」は昨年くらいから違和感を感じ始めて、
今年の秋くらいまで悩みました。

どうしても当店シェフは美味しい料理を作るために香りの良さを確認します。
つまり鼻が敏感です。
だから普通の人が気付かないようなわずかな違和感ある臭いでも
すぐに解ってしまいます。
これはある意味、「職業病」と言えるのかもしれません。

当初は「香水」をつける人がやたら増えたくらいだと思っていたのですが、
調べていくと、そのほかいろんなところが要因と言う事が、解ってきました。
(この前「サワディシンチャオ」とGoogle検索するとスペースの後ろに「柔軟剤」と言うキーワードがくっ付きました)

そのため、せっかく来店されても、そのままお帰りいただくお客様が多くて
正直なところ、今年売り上げにも影響したのは事実です。

と言う事もあり結果的な「危機感」から改装や店の体制を変えることになり
お陰様でお昼の時間帯を中心に改善の傾向がみられたことは本当に
喜ばしいところです。

「好かれ」と思って導入したことが逆効果と言うのは判明するまで時間が
掛るものですが、(アスベストとかフロンガスとか)
ネットの時代だからか思ったより判明が早いですね。
今年の秋以降、外などでも以前と比べて随分そういう人が減りましたし、
完全ではありませんが、来店する方でもそういう方が本当に減りました。

この問題少なくとも改善の方向に刃向っているので、
来年2018年はこの厳しい状況を抜け出してよい年になってほしいものです。

新体制直前で思う所が多いためか、一つのお店訪問で3つのテーマが浮かんでしまいました。そこで3つの記事に分けましたが、これが最後。
今回訪問したスリランカ料理のお店の情報を見ると、実際に食べてみてその理由がわかりました。そこには「満を持して激戦区に登場」と、この場所に移転してきた理由がアピールされていました。

というのは、昨今ブームになっていて、当店の隣にもあるカレー「スパイスカレー」というものは本来スリランカのカレーの発展形だと書いてありました。
実際に食べてみてスリランカ本来のカレーはそれほど辛くないのですが、それをもとに辛いのが好きな日本人が「辛さ」をパワーアップさせた創作料理がその正体で、それがブームとなって、店が急激に増殖していったそうなのです。
※実は当店の隣のお店(最近は落ち着きつつも、深夜を得意とする暗黒店ではないほう)も昼間はスパイスカレーを出しています。

その事に警笛を鳴らす人たちもいて、そういう人たちにとっては本来の味である
スリランカカレーの名店が来たと喜んでいたという事なのです。

そこで、思ったことです。
私たちもそうなのですがいわゆる「ブーム」とは距離を置こうと思うのです。

実は、この「ブーム」なるものに昔、巻き込まれたことがあったのです。
それがこちらの「ジンギスカン」2004年暮れから2005年にかけて起きた
異常なブームをもろに受けました。

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ジンギスカン(こちらは2009年頃撮影)

当時は東南アジア料理よりもビールなどを主体としたお店だったのですが、
そのようなブームになる半年前に当時の常連さんから、
「ジンギスカンの本場北海道にはニュージーランド産のラム肉が売られていて
新鮮でビールのつまみに良いですよ」
とのアドバイスから取り寄せを始めたジンギスカン。

最初は特に問題なかったのですが・・・・。

ブームが始まりだした当初は、マスコミの取材がやたらと多くなり、(取材後の影響が大きすぎることを恐れてすべて断ったのですが)その後、ネットなどで調べたのか本体のお客さんが次々現れました。中にはチェーン店の社長とか大手上場企業の支店長とか、普段先ず来ないような人の姿も現れたほどです。

ビールの店と思われる同業者からのジンギスカンに対する誹謗・中傷もあったり
しましたが、当初は良かったのです。ラム肉以外のメニューにも興味を示されたりして良好な関係で進みましたから喜んだものですが、途中からですね明らかにらかにおかしくなったのは。

最初から「国産ラム肉」などと言ってないのに勝手に思い込んで、違うとわかると店を否定してけなす親父を始め、
ラム肉にどういう嫉妬があるのか、牛肉派とかを必死にアピールする女性。
保守的で羊肉は臭いと否定しながら恐る恐る食べる人、
あとその逆で臭い羊が「本物」だと称してわざわざマトン肉を送りつけてくる人
極めつけは893のような連中が表れだし、「店の場所がわかりにくい」と言いがかりをつけたり、別の893は、突然魚介類を持ってこいと言い出してラム肉を馬鹿にしたり・・・・

本当に訳の分からない人まで来たので、途中で提供停止したほどです。
ブーム去ってからしばらくして再開。正常に戻り2009年くらいまで細々と出していました。


そうそう、肉屋さんも愚痴をこぼしていました、北海道から航空便で送るのに天候の関係で飛行機が出ないから質が落ちると説明しても「それでも良いから送れ」と言われたそうです。私たちは無理な時はそれを了承してお客さんに説明ましたが、そのくらい異常事態になるんですね。

これは、どうやら当時狂牛病の問題が発覚してアメリカなどから牛肉が輸入できなくなったころに行われ、その代用品として政府・広告代理店・メディアあたりが
意図的に作った「ブーム」らしく、そのブームが去った(牛肉の供給が復活した?)後起きた事。それはこのブームが始まってから雨後たけのこのように出来始めた
近隣のジンギスカン専門店がほぼ全滅したという事実なのです。唯一残ったのが
当店(専門店じゃないけど)とは何とも皮肉ですね。
どうも店の外やネット上の情報などから分かったのですが、彼らの店のメニューにも問題があったようです。ジンギスカン以外にあるのはキムチと白ごはんという。「貧弱」そのあたり「短期の利益回収」だけを目当てにしていたのならいざ知れず、ブームが去った後の対策を行って無残な結果になったような気がしてなりません。

つまり10年以上の前の事を今でも愚痴りたくなるほど
すさまじかったという事です。


東南アジアでは、いわゆる「パクチーブーム」なるものが起きていますが、
本来、英語名:コリアンダー(日本名:コエンドロ)は、東南アジア
これも、厄介でなにかを「パクチーサラダ」と勝手に命名されたり
「パクチー鍋」と言う聞いたこともない料理の予約の電話がかかってくるなど
正直不快なことも多かったですね。
知り合いの某店がパクチーに対して明確な意見を店の前に張り出して、ツイッターで広まったのを見て気持ちが晴れ晴れになったものです。

と言う事で今回も長くなりましたが、当サワディシンチャオでは
ブームと言う異常事態を避けて営業し続けたいものです。

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こちらは、占い師の「飴春」さんが描いた絵なのですが、この架空の動物の絵は
不思議な魅力があります。でもこの動物が今はやりのブームになっている
キャラクタではないと思います。だからブームに踊らされることなく本物の目を養い、そしてその視点でこれからも店を続けていければと思います。

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