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東南アジア10か国料理店としてのサワディシンチャオは、
2021年1月11日をもって営業を終了しました。

それからの動きは次の通りです。

1月17日 引っ越し
1月23~25日 屋台や冷蔵庫、販売棚の引き渡し、残存荷物の運びだし、大ごみの処理
1月27日 800kgの石像の移動
1月28日 店内大清掃
1月29日 鍵渡し


11日の営業を終えてから引っ越しの準備を行いました。実はあの場所ですが1Fは店舗でしたが、2Fは事務所兼住居スペースです。そのため引っ越しの荷物が通常の店舗の最後と比べて非常に多くなりました。
17日に引っ越し業者により引っ越しが行われます。この日をもって住居・事務所としての役目も終了しました。しかし前述した通り荷物の量が多く、これで終わりではありません。

23日から25日にかけて、18年前に借りていた「倉庫」に戻った状況で2泊しました。処分用の蒲団があったので、これが最後の宿泊です。
その間、粗大ごみ・リサイクル品の回収とそういった備品類の引き取りが進みました。
冷蔵庫やストッカー、2020年から行っていた物販用の棚など、処分しないといけないものがあったのです。しかしありがたいことに引き取ってくれる方が多くおられました。
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 特にベトナムで調達したもの。屋台や昔のビアホイタンク
(20年くらい前まではホーチミン市内にも存在していた)
も引き取ってくれます。この備品は新しい場所で第二の人生を歩むでしょう。

 かつて私たちが18年前に倉庫物件を取得した時に、閉店するバーから備品を多くもらいました。
時空を超えていろんな人に引き継いだというのはなんとなくうれしいです。

 その中でも特に大変だったのが店の前に鎮座していた石像くまさんです。

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 ベトナムのダナン近郊にある大理石の岩山・五行山(マーブル山)。一説には孫悟空が500年間、閉じ込められた山という伝説もあるという、岩山の大理石を取り出して石像にする工房がいくつもあります。そこでこれから開業する予定のビアレストラン(麦酒食堂Beer&Bear)でのイメージに合う石像を依頼。熊がビアジョッキを持っているオリジナル石像を作り、ダナンから船に乗ってこの地に鎮座しました。この石像くまさんは大阪の港から運ぶだけで10万円かかったという代物です。

 この石像くまさんをどうすべきかが、最大の悩みでした。最悪破壊せざるを得ません。しかし引き取り手が見つかります。27日持ち込んだのと同程度12万円程度をかけて、遠く日本海側・天橋立近くに移動しました。

 そして28日に大掃除を行いました。18年間の感謝の意味を込めて。


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  掃除前の時点でほぼ何も残っていません。


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 物があったときには無かったのですが、特に2Fは声が響き渡りました。

 ベトナムホイアンをイメージした黄色い壁と青い窓枠の塗装はそのままです。それでもほぼ倉庫の状態に戻し、最後の荷物を処分しました。


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 こうして29日に無事に鍵を管理会社に手渡しました。すでに数人の方から問い合わせがあり、実際に店舗の見学も行われています。大阪のへそと言える中心部の路地奥物件、あっという間に次の店に様変わりするのでしょう。

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 こうして、飲食店としてのサワディシンチャオは1月29日付で完全終了。物件は本日31日までは権利
がありますが、すでに鍵も渡しており、明日以降は私たちとは何のかかわりもなくなります。

 今この記事を書いているのは、新しい拠点である河内長野市内。

 ここまで書けばサワディシンチャオは終了すると思われるかもしれません。
しかし、事業としてのサワディシンチャオは継続します。

そのことについては明日に後編として書いていきたいと思います。