朝食を終えて、昨日からチャーターしているミニバスに乗って古都フエ遺跡めぐり
を開始しました。
最初に向かったのは皇帝の王墓。四代皇帝トゥドゥック帝廟です。
歴代皇帝の中で在位期間35年と一番長かったトゥドゥック帝が1864年から3年をかけて建てられた巨大な施設で、墓以外にも住居や寺院や池などがあり、この池では皇帝が釣りを楽しんだという記録が残っています。
ですから、墓参りと言う雰囲気と言う感じではないです。
皇帝の遺品などが残されている寺院から外を見ると、およそ他の東南アジア圏とは違うベトナムの小中華的な雰囲気が、しっとりと映し出されているかのようです。
フエの歴代皇帝13代のうち、実際に観光地として有名なのが、このトゥドック以外に、カンディン帝とミンマン帝があります。
しかし、時間の関係でフエ王宮に一番近いこのトゥドック帝だけ立ち寄りました。
そして次に向かった先は。
1601年に建てられた禅寺ティエンムー寺の見学です。
「
大きなカメがいます。この禅寺はフエの王朝ができるより200年の前に
創建されています。
雨が気になるところですが、中に入っていくことにしました。
寺院の深いかかわりのある僧侶でしょうか?
ほんとうは意味があるのでしょうけれど、素人から見たらパフォーマンスにしか
昭和の頃の2枚目俳優のようですね
伝統的なクラシックカーが展示していました。
昨日から続く雨模様に加えて、東南アジアとは思えない低温で
肌寒いのが難点ですが、スコールのような爆弾のような雨脚ではなく
しっとりと小雨模様・・・・フエの雰囲気にぴったりですね。
さて、古都めぐりはいったん終わって昼食会場に向かいます。
こちらは、精進料理のお店です。通称「オリエンタルべェジタリアン」のレストラン
東南アジアのそれは違って、普通においしいお店があります。
ただ、肉を使用していないというだけなのです。
店内の雰囲気。雨模様ですが、見事に絵になってますね。
昨日の宮廷料理のレストランもそうでしたが、こちらも天井が高いです。
早速いただきます。人数が多いと種類が頼めます。
揚げ春巻きですが、こちらで使用しているライスペーパーは網状のもの。
実際に使用したことありますが、あたかも中の身が出ないか心配しつつ
意外に丈夫なんですよね。
豆腐料理。ベジタリアンレストランでは豆腐は重要アイテムです。
鍋もいただきました。人数がいるおかげでまだまだ食べられそうです。
それにしても肉使っていないと言わないとわからないくらい
美味しかった。日本のベジタリアンの皆さんの為にもオリエンタルベジタリアン
料理のノウハウはどんどん吸収していきたいですね。
デザートはチェーです。これもおいしかった!
さて、古都めぐり再開。フエ最後の観光地として
忘れてはいけないのはこちら。
王宮です。中国の故宮をリスペクトしています。このあたりは平安時代くらいまでの日本でも採用されていました。平城京とか平安京とか・・・・。
フラッグタワーです。この3つの壇はそれぞれ天・地・人を示し、皇帝が神から天啓を受けて地と人を治めることを示しているとか。
広い回廊です。フエの王宮は何度か訪れていますが、来る度再建が進んでいます。
どうしても遺跡は、そのままの状態で保存するという印象が強い日本の場合と
違って、ベトナムのこの王宮の修復があまりにも急ピッチなので微妙な
気持ちになってしまうのです。
どうやら、調べて見つけたのですがこの王宮を修復することが
ベトナムの使命の様な所があって、その要因はベトナム戦争にあったようです。
今でも旧正月(テト)になるとみんな里帰りをするベトナムですが、その時期を逆手に利用して北ベトナムが攻撃を仕掛けてきました(テト攻勢)そこでこのフエでも虐殺があったそうですが、今度はアメリカと南ベトナム側が反撃に出るとこの王宮の建物などがほとんど破壊されてしまったそうなのです。
そういう意味もあってこの王宮をかつての姿に戻したいという思いが強いのでしょうか?統一されて平和になったベトナムで見事に修復された王宮の庭とその先のフラッグタワーを静かに見つめる金色の龍・・・この龍もひょっとした平和な時代のありがたみを感じているのかもしれません。
これにてフエの予定はすべて終了。次はダナン・ホイアンを目指します。