パワースポット「天川村」ショートトリップの3回目は、6時間歩いて
たどり着いた洞川(どろがわ)温泉。こちらの宿で山の幸をいただいて
一泊しました。
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温泉街を歩きます。ここは元々大峰山で修行をする修験者の人たちが利用した宿場町で、「温泉」と言うものは比較的新しく掘り当てられたものなので、一般的な温泉街とはちょっと違うかもしれません。しかし町の風情は並みの温泉街では太刀打ちできない風格があります。

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このあたりの川は正しく「清流」なので川魚も新鮮なものがあります。

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その魚を塩焼きにしています。「食べておけばよかった」と後で後悔

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その代り?こちらでコーヒーをいただきました。

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旅館街の中心部に近づくと、江戸時代以前の宿場町「旅籠街」の雰囲気が
出てきました。ただ地面がアスファルトで舗装されているのと車・電柱の
存在を除けば。

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こちら「久保冶」久保さんのお宅ではなく、今晩宿泊する旅籠です。

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その前に少しだけ散策をと見つけたのは豆腐屋さん。
「ごろごろ水」と呼ばれる地下水は、半世紀かけて湧き出るという
ph8.2のアルカリ自然水。それを使って美味しい豆腐が出来上がるわけです。
翌日購入することにしました。
※実はこの豆腐を使って、シンガポールウィークの1品を作ったのです。

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ずっと続く旅籠街。天候は悪いもののいい感じで山に霧が立ち込めて。

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私たちが宿泊する旅籠以外にもこういう魅力的な宿が数軒並んでいます。

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この日の宿泊者リスト。こじんまりした旅籠の宿泊経験が少ないので
名前が載っているのは嬉しいです。もちろん一番左端の「智光院」では
ないですけど。


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さて、中に入ります。門構えからしてよいですね。
ちなみにこちらは家族経営の温かい雰囲気の宿でした。
お勧めです。

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宿泊する部屋がこちら炬燵(こたつ)があって
正しく「和:JAPAN」ですね。

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小さな餅が用意されていました。

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襖絵や額。そして上の電灯なども20世紀以前にタイムスリップしたような
錯覚を感じます。


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ふすまとエアコン。このふすまの先にトイレがあります。

早速一風呂浴びて、夕食は山の幸をいただきます。

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こちらです。メインはこの山を駆け抜けているイノシシの鍋です。

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食事のフロアも個室でテレビが見られるようになっています。

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滋賀県の甲賀地方にあった高級日本料理店「しのはら」を思い出します。

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猪鍋です。

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拡大しました。ごろごろ水で作った豆腐との相性が絶妙でした。

ちなみに、次回のミャンマーウィーク用にこの猪肉を仕入れてます。
ただこの時ではなく、この地域との取引がある知り合いのバイヤー(肉屋)さんより
大阪に戻ってから仕入れました。

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柿の葉寿司 奈良県全体の名物ですが、天川村洞川のそれは素朴な雰囲気です。

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中身はこちら。伝統的な鯖寿司です。

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他にもいろいろいただきました。

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最初は風呂上りとばかりにビールをいただきましたが
やはりこういう料理には日本酒ですね。

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戻っていると布団が引かれていました。一見卑猥に見えますが
私たちは一応「夫婦」と言うポジションですので。

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部屋の前の廊下です。きれいに磨かれていますね。

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実は夜、食事の後に出かけました。

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夜の宿の様子。「八大龍王」と言う幟がありますが、実はこれに関する
お祭りがありました。

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川を渡った先に、「龍泉寺(りゅうせんじ)」という真言宗の仏教寺院があります。

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私たちは知らなかったのですが、宿の予約をして何か面白い催しがないかと
調べたらこちらのお祭りを見つけました。でも有名な祭りで毎年訪れる人も
いるとか、偶然とはいえ運が良いですね。


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19時からの開始時間より少し遅れて到着しましたのですでに多くの人が
いました。

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修験者(山伏)の格好をした人たちが並んでいます。
彼らは儀式をしながら時折法螺貝を拭きます。

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この祭りは、護摩を焚いて、その火で火渡りをするものです。

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点火前の様子。雨模様で少し気になりましたが予定通り開催されたようです。

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このような儀式がしばらく続いて、火がつけられます。

思わず動画で抑えました。


後半戦です

ということで、無事に強力な火が夜空を舞いました。
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「般若心経」と思われる読経が続きます。ここは修験道の聖地ともいえ
秘境大峯山の麓・洞川の町で行われていますから、雰囲気が兎に角すごく、
昼間訪問したパワースポット「天河神社」をも超越した感があります。


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参列者の人たちも真剣そのもの

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偶然とはいえ、本当にいい経験ができました。

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小雨はずっと降り続いていましたが、正しく龍が待っているかの如く
この炎の前ではその事すら忘れてしまいます。


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護摩焚きが一通り終わると、この火を平たくして火渡りの準備をします。

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火渡りの準備ができました。

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油断すると炎は渡る為に用意された竹の橋のところにも

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そのあたりは手慣れた雰囲気で準備を進めておられました。

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火渡りがスタート。見学している一般の人も参加できます。

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修験者の人たちがサポートしてくれますので安心です。
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でも、私たちは諸事情により参加はしていません。
その様子を見るだけで十分でした。

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その代り、振る舞い酒をちょっといただきました。手前の高清水の方が
美味しかったような気がしました。

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夜の洞川温泉街。川面に映る照明が何とも

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橋の上から川の様子を
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取りあえずこのまま宿に戻り、この地に来るまでの1週間の疲れと
当日の疲れ両方を癒しました。