当店は2003年の開業から最初の4年ほどは、ビールを専門に扱うお店
開業からまもなく半年というときにある樽生ビールの導入を検討しました。

その名前はギネス。アイルランドの有名なスタウトビールです

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開業を決意してから開業にいたるまで、かかわってきたビールは
ベルギービールと日本の地ビール(クラフトビール)ということもあり、
ギネスビールについてはまったくノータッチでした。

もちろん当時世界中の瓶ビールも扱っていましたから、ギネスビールの瓶は
メニューにありましたが、そんなに珍しいものでもないので、
それまでは事実上軽視していました。(実際にあまり出なかった)


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ところが、来店するビールファンと称される人たちは口々に
「ギネス」の生ビールのことを言います。
何でそんなにギネスビールにこだわっているのか最初は理解できませんでしたが
あまりにもそういう人が多いので、ちょっと気になってきました。

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ギネスビールの生はもちろん飲んだことがありますが、
飲む場所といえばアイリッシュパブで、キルケニーという
エールビールとセットで出ています。

欧米人が騒ぐイメージの強いそこに行って飲んだことがありますが、
どうも濃いイメージが強い印象だけがありました。
たいていどこかで飲んだ後に立ち寄っていたのでそういう印象も
あったのでしょう。


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ですから、当時のお店のイメージとはどう考えても合わない気がしました。
ただでさえ、ベトナムでヒントを得たアジアな雰囲気は、当時からありましたし、
灼熱のアジアと浜逆的にも感じる冷たい風が吹くようなイメージのアイルランドの
ビールなどおいても果たして受けるのだろうか?
ベルギービールファンはどうなのだろうなどと考えていました。

とはいえ、せっかくなので取引している酒屋さんに相談してみました。

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ということで、早速樽が到着しましたが、今まで見たことのない形状
だけでなく、そのサイズの大きさに圧倒されました。
当時は30Lがひとつの単位だというのです。(後に20L樽が発売されました)
今まで、10Lの樽しか置いていませんでしたので、
未知の世界に圧倒されたものです。


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「樽の形状に合うヘッド(ビールサーバと樽の接続口)
を探して来ます」いうことでいったん樽を酒屋さんに戻したのですが、
2・3日後に当時ギネスビールの輸入を扱っていたサッポロビールの営業が
突然現れました。


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ここでギネスビール導入の話をしましたが、
いきなり否定的なことを言われてしまいました。
当時は30Lの樽しかなかった時代。これを3日で空にするという
条件があるというのです。

営業担当は当店の店の大きさと
すでに複数の樽がおいていたこともあったのでしょう。
この店に「ギネスを置くのは無理」と言う判断が出てしまいました。

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「代わりにエビスビールの黒を新たに販売しますのでそちらでどうでしょうか?」
といわれました。確かにそのほうが冷静に考えれば10Lで扱えるという
こともあり、味も極端に差がないようなところもあり、かつ新発売ということで
薦めてきたのはわかります。

しかしビールの場合、ある程度「ブランド」や「ネーミング」という
情報を飲むというところがありますので、それは意味がないという風に言うと
「ならば無理です」といって営業担当は帰ってしまいました。

当時はベルギービールのヒューガルデンホワイトなどもありましたし
大阪では、まだまだ世界の瓶ビール主体の店が多い中で
ほぼ初めて樽ビールを積極的に導入していた当店にとって
相手が大手メーカとはいえちょっと屈辱的に感じました。

しかし、それが現実なのでしょう。(後半に続く)