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東南アジアの食材シリーズ。
今回はフォーのハーブなどで必須のノコギリコリアンダーを取り上げます。

日本名:オオバコエンドロ(別名:ノコギリコリアンダー)
英名: Long Coriander、culantro
学名: Eryngium foetidum 
タイ語: ผักชีฝรั่ง パクチー・ファラン、
スペイン語: culantro クラントロ

セリ科ヒゴタイサイ属に属する熱帯アメリカ原産の植物。
ちなみにベトナムでは北部ではMùi Tàuムーイ・タウ
南部ではNgò Gaiゴー・ガイと言います。
パクチー・ファランのファランは「外国とか「よそ者」と言う意味があり、
タイなどでは欧米人をさして呼んだりする言葉ですが、このパクチーファランも
よそ者のパクチーのような意味合いで呼ばれています。

元々タイに自生していなかった植物だったのですが、熱帯アメリカ原産の
このパクチーファランのその香りが、地中海原産の本家「パクチー」と同様の
カメムシ臭がさらに強烈に香ることから、タイやベトナムでは”西洋のパクチー”として料理に取り入れられた歴史があるようです。
また、パクチーの別名「香草」よりさらに強力として
「超香草」とも呼ばれています。
 
日本名の由来のうち「ノコギリコリアンダー」は、葉は細長くのこぎり状で、
コリアンダー・リーフの匂いを発するためにつけられました。 

薬効もあり、滋養強壮、体の免疫力を高める働きがあります。

料理としてベトナム料理、シンガポール料理、マレーシア料理、タイ料理、
ラオス料理、カンボジア料理のハーブとして、良く使われます。

当店では主にベトナム料理の添え物として必須な存在で
本家?のパクチーよりもベトナムではこちらのほうが出てくることが多いです。
そのため、揚げ春巻きとかフォーでは必ず入れるようにしています。

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その他ラープでも葉を細かく刻んだものをくわえています。

入手は、タイの食材店で仕入れることがほとんどですが
最近ではためしに植えてみると、わずかながらも生育してきました。

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