「サワディシンチャオ(旧:東南アジア10か国料理店)」公式ブログ

2021年1月まで存在していた飲食店。店は閉店しましたが事業は引き続き継続します。

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 前回は営業終了から鍵の引き渡しまでをサクッとお伝えしました。すでにこの物件は本日2月1日の時点で私たちから完全に離れました。近々新しい店子の元で再スタートします。

 ところで、サワディシンチャオとしての事業は継続します。「飲食店が店を閉めたのになぜ継続するのか」と思われるかもしれません。しかし飲食店は行いませんがそれ以外の事業は可能です。
 実は意外かと思いますが、サワディシンチャオとして初めて名乗ったのは飲食店舗ではありません。その前に別の事業でこの名前を使っていたのです。


 これは2009年の話。当時はアジアごはん麦酒食堂という名前でした。前年の末に斜め前にある(私たちが暗黒一味と呼んでいる店)がオープンして、創業時のパーティで200人以上を入れるという「暴挙」がきっかけで、路地の下水が破壊され、その関係でパイプの破損部分が詰まってしまいました。ただ明確な証拠がないまま最も影響を受けた私たちが、下水の汲みだしという作業を1年行います。そのような状況なので真剣に移転等を検討。そのタイミングであるショッピングビルのテナントの入居のお誘いの話が持ち込まれました。

 話を聞いて実際に見ましたが、運営経費が桁違いということで最終的に断念。しかしその際に構想を練ったときに作った名前が「サワディシンチャオ」でした。
 タイ語とベトナム語で「こんにちわ」を意味するこの言葉を作ったものの活かせずに終わったのですが、せっかくネーミングをしたのにどこかで使えないかと考え、そのころ検討していた「ネット販売」に目をつけました。その時のネットショップの名前が「サワディシンチャオ」です。

 そのネットショップでは空心菜のカッターなどが売れましたが、ノウハウがなかったので短期間で閉鎖します。しかし周囲からのアドバイスがあって飲食店の名前を変えようということになり、開業10周年を記念して「サワディシンチャオ」の名前を飲食店につけました。つまり飲食店の前からこの名前が存在したのです。

 ということで、飲食店はなくなりましたが、料理教室やレシピ本の執筆活動、再度始めた東南アジア雑貨のネット販売などの事業は継続します。つまりサワディシンチャオは2月以降も続きます。

 したがってこのブログも閉鎖しません。引き続きどうぞよろしくお願いします。


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東南アジア10か国料理店としてのサワディシンチャオは、
2021年1月11日をもって営業を終了しました。

それからの動きは次の通りです。

1月17日 引っ越し
1月23~25日 屋台や冷蔵庫、販売棚の引き渡し、残存荷物の運びだし、大ごみの処理
1月27日 800kgの石像の移動
1月28日 店内大清掃
1月29日 鍵渡し


11日の営業を終えてから引っ越しの準備を行いました。実はあの場所ですが1Fは店舗でしたが、2Fは事務所兼住居スペースです。そのため引っ越しの荷物が通常の店舗の最後と比べて非常に多くなりました。
17日に引っ越し業者により引っ越しが行われます。この日をもって住居・事務所としての役目も終了しました。しかし前述した通り荷物の量が多く、これで終わりではありません。

23日から25日にかけて、18年前に借りていた「倉庫」に戻った状況で2泊しました。処分用の蒲団があったので、これが最後の宿泊です。
その間、粗大ごみ・リサイクル品の回収とそういった備品類の引き取りが進みました。
冷蔵庫やストッカー、2020年から行っていた物販用の棚など、処分しないといけないものがあったのです。しかしありがたいことに引き取ってくれる方が多くおられました。
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 特にベトナムで調達したもの。屋台や昔のビアホイタンク
(20年くらい前まではホーチミン市内にも存在していた)
も引き取ってくれます。この備品は新しい場所で第二の人生を歩むでしょう。

 かつて私たちが18年前に倉庫物件を取得した時に、閉店するバーから備品を多くもらいました。
時空を超えていろんな人に引き継いだというのはなんとなくうれしいです。

 その中でも特に大変だったのが店の前に鎮座していた石像くまさんです。

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 ベトナムのダナン近郊にある大理石の岩山・五行山(マーブル山)。一説には孫悟空が500年間、閉じ込められた山という伝説もあるという、岩山の大理石を取り出して石像にする工房がいくつもあります。そこでこれから開業する予定のビアレストラン(麦酒食堂Beer&Bear)でのイメージに合う石像を依頼。熊がビアジョッキを持っているオリジナル石像を作り、ダナンから船に乗ってこの地に鎮座しました。この石像くまさんは大阪の港から運ぶだけで10万円かかったという代物です。

 この石像くまさんをどうすべきかが、最大の悩みでした。最悪破壊せざるを得ません。しかし引き取り手が見つかります。27日持ち込んだのと同程度12万円程度をかけて、遠く日本海側・天橋立近くに移動しました。

 そして28日に大掃除を行いました。18年間の感謝の意味を込めて。


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  掃除前の時点でほぼ何も残っていません。


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 物があったときには無かったのですが、特に2Fは声が響き渡りました。

 ベトナムホイアンをイメージした黄色い壁と青い窓枠の塗装はそのままです。それでもほぼ倉庫の状態に戻し、最後の荷物を処分しました。


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 こうして29日に無事に鍵を管理会社に手渡しました。すでに数人の方から問い合わせがあり、実際に店舗の見学も行われています。大阪のへそと言える中心部の路地奥物件、あっという間に次の店に様変わりするのでしょう。

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 こうして、飲食店としてのサワディシンチャオは1月29日付で完全終了。物件は本日31日までは権利
がありますが、すでに鍵も渡しており、明日以降は私たちとは何のかかわりもなくなります。

 今この記事を書いているのは、新しい拠点である河内長野市内。

 ここまで書けばサワディシンチャオは終了すると思われるかもしれません。
しかし、事業としてのサワディシンチャオは継続します。

そのことについては明日に後編として書いていきたいと思います。


いつもサワディシンチャオをお引き立て、ありがとうございます。

サワディシンチャオからたいへん重要なお知らせがあります。

たいへん長文になりますが、お読みいただければ幸いです。

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今年初めには想像もできなかったこと、
今年1年がコロナに振り回されることになろうとは、誰が想像したでしょうか。

3月末、新生サワディシンチャオのクラウドファンディングの締め切りが終わり、
無事ミャンマーとベトナムでの仕入れもできたとホッとしたのもつかの間、
実施に向けての改装がコロナ渦の自粛期間に重なったため、
当初予定していたプランから大きく変更を余儀なくされました。

新しいサワディシンチャオでは、
今年65歳になった体をいたわりながらも、楽しいことをたくさんしていこうと考えていました。
トルコやメキシコのカフェ、ムビラのライブ、いろいろな手仕事のワークショップ、
ポイントを絞った簡単料理教室など。

そのためのワークショップやお食事会のできるビックテーブルを設置する予定でしたが、
コロナ対策のため、少ない人数でご利用していただける小テーブルスタイルへと
変更して改装を行いました。
そしてそのままにしておくのではなく、このコロナ汚染が落ち着いた段階で、
当初の計画通りのスタイルの店に戻して、皆様に楽しんでいただけるイベントをじゃんじゃんする、
そうプランを立てていました。

というのも、サワディシンチャオは20034月に開業したため、今年で18年。
あと2年営業し、20周年の20234月までは続けたいと考えていたためです。

しかし、現在の日本のコロナ政策を見るにつけ、
このままでは当初考えていたスタイルに戻すことは無理がある。
お客さまの健康を考えたら、不測の事態が起こらないよう最大限の努力をするのが、
飲食店を経営する者の義務だと思うからです。


創業時からのNO MSGから始まり、禁煙、311後の放射能汚染対策、
そして数年前からの香害シャットアウト。
特に香害関連では、お断りせざるおえなかった方のネットクチコミで、
さんざんなことを言われてきました。

それはすべて、お引き受けさせていただいたお客さまとスタッフの健康を考えてきたためです。
来店者を制限することでたとえ売上が減少することになっても、
サワディシンチャオのけっして譲れないポリシーでした。

そうして今、先の見えない現状ではありますが、
細々と物販と、感染を最大限抑えるため、
1組さまおひとりまでのイートイン利用という状況での営業を続けています。

 

6月の営業再開しての半年近く、
その間ずっと、サワディシンチャオそして私たち夫婦はどう生きていけばよいのか、
家人と話し合いを続けました。

このまま制約の中で続けていくには限度がある。
また、今は元気な私ですが、もし私の体に何かあった場合に、
家人がサワディシンチャオを維持して行くのは不可能です。

同時に、コロナ渦の中、個々の感染防止の努力がみんなの命を守ることだというのに、
自粛中も毎日、路地中の他店でマスクもつけずに平気で騒ぐ酔客を見るにつけ、
大きなストレスを感じるとともに、
この場所は私たちの終の棲家になりえないと思うようになりました。

 

動くのであれば、早い方がいい。

夏ごろからそう考えながら、できれば今のような街中ではなく緑の多い地で、
しかし年齢を重ねて車が無くても生活できる場所でと、
ふたりの終の棲家を探していました。

そうして運命に導かれるように、つい先日、引っ越し先が決まりました。

 

このような諸事情により、まことに勝手で恐縮の至りですが、
サワディシンチャオを閉店させていただくこととなりました。

現在の契約の都合上もあり、予定では111日(月曜日・成人の日までと考えていますが、
外的要因で年内までと早まる可能性もあります。


つきましては、皆様に、サワディシンチャオからのお願いとお知らせがございます。

以下をぜひお読みいただき、よろしくご検討くださいませ。

 

1)サワディシンチャオの備品をお譲りします。

  これまで使用してきたサワディシンチャオの什器類、食器、調理用品、雑貨類、
  壁に飾っていた額絵、装飾品などを、格安でお譲りします。

  ご希望のものがありましたら、お気軽にお声掛けください。

  ベトナム屋台、ビアホイタンク、野菜展示用棚など大きなものも含みます。

 

2)サワディシンチャオの後に入居される方も募集します。

  新しい家賃や敷金、入居条件につきましては、
  現在、家主さまと管理不動産会社さんとのお話合い待ちの状態です。

  ご興味がありましたらおつなぎしますので、こちらもお気軽にお声をおかけくださいませ。

  北心斎橋という好立地にもかかわらず、倉庫物件で路地奥ということもあり、
  近辺相場よりかなり格安で借りることが出来ると思います。

  12階とも12坪弱で、各階洋式トイレ付きです。

  厨房設備、備品もそろっていますので、開店資金も準備時間も節約できる物件です。
  必要なければ、私どもで処分させていただきます。  

 

 

3)サワディシンチャオ閉店後の、おぐしみきの活動につきまして

  この半年、物販も含めて静かに営業させていただきましたが、
  やはり「おぐしみき」にみなさまが求めていらっしゃるのは、
  現地流の東南アジア料理の伝導であるということをあらためて実感いたしました。

  最近、ご縁をいただき出張料理教室や出張料理会をさせていただき、
  予想以上に楽しい時間をいただくことができました。
  来年以降も、この活動は積極的に行っていきたいと考えています。
  また営業という時間制約が無くなるため、マルシェ等の出店も検討しています。

  また、新居に小さな小さなキッチンスタジオを作り、レシピ等の執筆活動、
  定員2・3人の小規模料理教室やお食事会、料理動画撮影なども手掛けたいと考えています。

  来年以降のスケジュールで、上記活動のご要望がありましたら、
  いつでもお気軽にお声をおかけくださいませ。

 

 

この半年、みなさまのお力で、長年の夢であった物販も経験させていただき、
ほんとうにありがとうございました。

サワディシンチャオの場所はなくなりますが、
サワディシンチャオの精神を抱いたままのおぐしみきは、
新しい場で変わりなく、美味しい東南アジア料理を作っていきたいと考えています。

今後とも変わりなくお付き合いのほどを、切にお願いいたします。

 

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

あらためて、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

                   サワディシンチャオ おぐしみき

蓮の池

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